魚又の特徴・こだわり

伝統の名古屋かまぼこを受け継ぐ

熱田発祥の「名古屋かまぼこ」
全国的にはピンク色のかまぼこが一般的ですが、名古屋は朱色のかまぼこが主流。名古屋では「派手なものを好む」「目立つ」文化で有名ですが、味噌煮込みや雑煮、お吸い物などに入れても映える色の朱色にしてとの説が有力です。

名古屋かまぼこの「朱色」は「日の出」の色。
神社の鳥居にも使われる「高貴」で「魔除け」の意味があります。かまぼこを切った時の断面が日の出の形になるように、原料はもちろん、形にも気を配り作っております。お正月には、最高の年になることを祈願し、最上級のかまぼこを数量限定で販売しております。
豆知識

お正月にいただく、名古屋かまぼこの意味

お正月は「歳神様」をお迎えして、新しい年の家内安全を祈る特別な日。
その「歳神様」は高い山から「日の出」と共に玄関の「門松」めがけてやって来ます。
そしてお正月の間「鏡餅」の中に鎮座します。おせち料理は歳神様へのお供え料理。
同時に家族でわかちあって食べ、その恩恵をいただく特別な料理です。

中でもかまぼこはその切り口の形から、「日の出」を表しています。
元旦にまず初めに口にしたい食べ物なのです。

名古屋かまぼこの「朱色」は「日の出」の色。元旦に食べる「特別な品」として受け継がれています。

はんぺい(半平)の製法を守る

「はんぺい」とは、俗にいう「さつま揚げ」のことです。
地域によって、呼び方があり、西日本では「てんぷら」、鹿児島などでは「つけ揚げ」、愛知県や岐阜県では「はんぺい」とも呼ばれることが多いようです。

右にある写真の前掛けにある通り、熱田区では「半平(はんぺい)」と呼ばれてきた歴史がありました。魚又では、この言葉を代々受け継ぎ「はんぺい」と呼んでいます。

魚又のはんぺいは、表と裏で表情が違います。表は3本の波型、裏は1筋のへこみがあるのが特徴です。昔ながらの製法で、1つ1つ手で成形をしている証拠なのです。この製法により、熱がまんべんなく行きわたり、食べた時の食感が複雑になるので、おいしさが増すのです。
豆知識

はんぺいとは?

はんぺいとは、薩摩揚げ(さつまあげ)の事で、魚肉のすり身を成型し、油で揚げた日本料理の事を言います。

「揚げかまぼこ」に分類され、「てんぷら」「つけ揚げ」と言う名称で呼ばれる地域もあります。

名古屋では、「はんぺん」と呼ばれることが多いのですが、熱田区では「はんぺい」といわれており、魚又に所蔵する先代の写真や地図にも「半平」の文字が記されています。

  

ご存知ですか?

11月15日はかまぼこの日

「かまぼこ」名前の由来

かまぼこの最初の形は、今のちくわ型でした。この形が植物の「蒲の穂(がまのほ)」に似ていて、蒲の穂は鉾のような形だったことから「がまのほこ」→「かまぼこ」と呼ばれるようになりました。

「かまぼこの日」制定のルーツ

かまぼこ製品がわが国の歴史に初めて登場するのは、今から約千年前、平安時代の1115年。当時の宴会料理の献立を記した古文書に、宴席に供された、かまぼこのスケッチが記録されています。
この年の年数にちなんで、11と15を分けた、11月15日が「かまぼこの日」としました。

実際には、これよりも昔から棒の先に魚肉のすり身を付けて焼いて食べていたようです。このころのかまぼこはちくわに近い形のものでした。

また、昔は11月15日の七五三のお祝い料理に、子供の成長を祝って紅白のかまぼこを用意する習慣がありました。この七五三とかまぼこの関係からも11月15日を「かまぼこの日」としています。

魚のおいしさと良質たんぱく質をそのまま凝縮し、食べやすく生まれ変わったのが、かまぼこ製品。そのままで食べられる日本独特の元祖ファスト・フードをこれからも引き継いでいきたいですね。

参考文献:日本かまぼこ協会HP「11月15日はかまぼこの日」https://www.nikkama.jp/history/


伝統の名古屋かまぼこ、はんぺいを次世代に


「なぜか人が集まる」創業時よりそう言っていただいた魚又、
みんなをつなぐ特別な場所に。
魚の練り物をもっと身近に、熱田区から笑顔の輪を。
伝統と革新
朱色が特徴の名古屋かまぼこ、
手作りの名古屋はんぺいを継承しながら、
現代の人にも受け入れてもらえる
新しい商品作りを目指します。
直売店
気軽に立ち寄れるよう、練り物だけでなく、
女将のこだわりスイーツも。
季節の果物を使ったソフトや、夏はかき氷、秋冬は焼き芋などもご用意しております。
食育事業
かまぼこ作り体験教室を毎月開催。
作って食べる喜びを感じていただくと共に、
魚食文化の普及に努めています。
食育事業
かまぼこ作り体験教室を毎月開催。
作って食べる喜びを感じていただくと共に、
魚食文化の普及に努めています。